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多田富雄■ 独酌余滴

20060621tada

 コンビニが字句通り便利で、近代生活に不可欠なものになったことを否定するわけではない。それを絶対に必要としている人たちがいることも確かだ。必要があったからこそ今日の隆盛があるのだ。

しかし、〔略〕コンビニの普及は、明らかに文化の破壊につながったのだ。21世紀は、それぞれに個別的な文化や伝統を持った国家が、お互いに自己主張しながらインコンビニエンスに耐えて共存する時代になるだろう。

コンビニエンスを優先させたために個別的な文化を失った日本人が、本当に国際社会で生きてゆけるのか。大げさかも知れないが、私は不安に思った。

■ 独酌余滴|多田富雄|朝日新聞社|200606月|文庫|ISBN4022643676

★★★★

《キャッチ・コピー》

能をこよなく愛す免疫学の世界的権威。日本・世界各地を旅し、目にした人間の生の営み、自然の美、芸術などを、深遠かつ端正な文章で描く。

memo

「軽い酩酊の中で考えた余滴である」(あとがき)

――食物だけではない。文房具も衣料品も日用品も、どのストアで買つても同じものだとすれば人間の生き方そのものまで平均化されてしまう。

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