■ サイゾー10月号別冊――『噂の眞相 闘論外伝』
魚住-護憲勢力というと、社民や共産といったイメージがあるけれど、実際に憲法9条を守ってきたのは、実は、自民党の中の“汚れたハトたち”なんですよ。さまざまな政治局面で、「この一線を超えてはいかん」とブレーキをかけてきたのは、“汚れたハト”と宏池会なんです。
金権政治家と言われた、金丸(信)さんや竹下(登)さんもそうですが、地元と密着したところから成り上がってきた辺境の政治家たちが、相当な護憲勢力になっていた。(……)
岡留-確かに、現実主義的な理念に走る前原前民主党代表のような政治家は結局対米追従になりやすく、危ないですね。
魚住-危ないですよ。僕は理念と利害がぶつかることによって、理念の暴走を防ぐことができると思うんです。
旧田中派を中心とした政治家が総じてハト派なのは、彼らが地元住民と密着した実利主義、現実主義だから、「北朝鮮はけしからん」「北朝鮮と戦争しろ」という石原慎太郎や安倍晋三のような頭だけで物事を考えるような政治家のバカげた発言に乗らないんですよ。だって、戦争で一番困るのは、一人ひとりの住民なんですから。
―― 魚住昭・岡留泰則 「政治家スキャンダルとマスメディア」
■ サイゾー10月号別冊――『噂の眞相 闘論外伝』岡留安則vs12人の論客|インフォバーン|2006年10月|
★★★★
《キャッチ・コピー》
マスコミ最大のタブー「天皇制」と小泉ー安倍に関するメディアの現状を撃つ!
《memo》
2004年3月に休刊した月刊誌『噂の真相』の再登場かと思わせる杉浦康平の表紙デザイン。『サイゾー』に掲載されていた元編集長の岡留安則氏の過激な対談をまとめたもの。
*
*
*
| 固定リンク
| コメント (32)
| トラックバック (0)